先日、故郷の長崎に帰省した時のお話。

長崎市内からさらに辺鄙な僕の田舎へと移動する、
ローカル線に乗っていたときのこと。途中の駅を発車する間際、
無人の改札(ある意味自動改札)を抜けて走ってくる、おじいさんの姿が見えました。
あと1メートルでドアまで到達する、というところで、
無情にもドアは閉まってしまいました。間髪入れず、電車は動き出します。

「惜しいなあ、もうちょっとだったなあ、おじいちゃん」

と思った刹那、おじいさんは、持っていたツエでドアを叩き始めました。
あまつさえ、電車を追いかけて走り出す構えまで見せ始めます。

東京でやったら暴挙です。
ツエで叩いたところで電車は停まるわけがないし、
万一事故でも起ころうものなら数万人の足に影響が出ます。

ところが。

この電車は停まりました。
ドアが再び開き、おじいさんは無事乗り込むことが出来ました。

のどかなんです。僕の故郷は。

少しヒヤリとしましたが、「帰ってきたんだなあ」と実感させる事件でした。
実は僕も、寸前で乗り遅れた電車になんとか乗せてもらった経験があります。
その時は停まってくれるどころか、既に十数メートル進んでいたのを、
駅長さんが呼び戻してくれました。

のどかなんです。僕の故郷は。

ちなみに今回のこのおじいさん、たまたま僕の隣に座ったので話を聞いてみると、
もう92歳なんだそうです。

「若い頃はこのくらい走っても、息を切らしたりしなかった。情けない」

と嘆いてましたが、92歳で走れるだけすごいと思いました。
ここまで来たら、100歳目指してください。
ただし、あんまり無茶はしないでね。

カモメとローカル
↑特急かもめと今回乗ったローカル線が奇しくも同じホームに停車してました。ギャップにクラクラします。

ローカル線
↑今回乗ったローカル線です。二両編成のワンマン運行でした。


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Author:ナカムラ
人呼んで「SOGOUの眠れる虎」。
時々仕事中に、本当の意味で眠っていることがあるので要注意です。
長崎県出身ですが、10年以上住み慣れた千葉をこよなく愛しています。
最近チーバ君が可愛く見えてきました。錯覚でしょうか?

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